美容整形

【グルタチオン点滴の美肌効果とは】白玉注射ってどれくらい効果あるの?

白玉注射や白玉点滴とよばれる「美肌注射」が注目を集めています。

美容クリニックで行われる美肌施術のひとつとして、ビタミンや美容成分などを注射する美肌注射が人気であり、「美白効果」や「アンチエイジング効果」など、様々な効果が訴求されています。

最近特に人気なのが、白玉注射と呼ばれる「美白」に特化した美肌注射です。

そこで今回は、白玉注射や白玉注射に含まれる成分(グルタチオン)について詳しく解説します。

白玉注射とグルタチオンとは?

そもそも白玉注射とは?ということから調べていきましょう。

白玉注射の正体(主成分)はグルタチオンとよばれる成分です。

グルタチオンは医薬品としても使用されており、「効能効果」がはっきりしていることが特徴です。

白玉注射は、民間療法のようななんだか怪しい成分を使用するわけではなく、病院でも普通に使用される成分を投与するため、安心・安全に施術を受けていただくことができます。

白玉注射の特徴

美容クリニックのホームページを見てみると…

  • 強力な抗酸化作用
  • アンチエイジング作用
  • 色素沈着を抑制
  • などなど

白玉注射に関するメリットがたくさん紹介されています。

後ほど紹介しますが、これらの“広告”は嘘ではありません。

しかし、注意は必要です。

白玉注射の価格

白玉注射の価格はクリニックによって異なりますが、一般的に1回5000円−1万円といった価格帯が相場のようです。

含まれるグルタチオンの量も「500mgや1200mg」など、まちまちですので、白玉注射を行う際には、グルタチオンの配合量に注意しましょう。

医療現場でのグルタチオンの効能効果

では次に、医療現場でのグルタチオンの効能効果を見ていきましょう。

グルタチオンの添付文書には以下のような効能効果が記載されています。

  1. 薬物中毒、アセトン血性嘔吐症(自家中毒、周期性嘔吐症)
  2. 慢性肝疾患における肝機能の改善
  3. 急性湿疹、慢性湿疹、皮膚炎、じんま疹、リール黒皮症、肝斑、炎症後の色素沈着
  4. 妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群
  5. 角膜損傷の治癒促進
  6. 放射線療法による白血球減少症、放射線宿酔、放射線による口腔粘膜の炎症

この中でも③の皮膚に対する効果が美容にも応用されているということになります。

このように見てみると、たしかにグルタチオン(白玉注射)には効能効果がありそうです。

添付文書のグルタチオンの用法用量は?

添付文書上のグルタチオンの用法用量は以下のとおりです。

通常成人には、グルタチオンとして1回100〜200mgを溶解液にて溶解し1日1回筋肉内又は静脈内に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

1回100−200mgを1日1回です。

美容クリニックでは「1回1200mg」を投与されることもありますので、用法用量は全く異なるということになります。

グルタチオンの薬価は?

2022年のグルタチオンの薬価は以下のとおりです。

グルタチオン注射用200mg「タイヨー」 :57円

なんと衝撃の57円/200mgです。

医療分野でのグルタチオンの位置づけ

美容分野では「白玉点滴」として人気があるグルタチオンですが、医療分野では「昔からある古くて安い医薬品」です。

古いものが悪いものというわけではなく、安いものが悪いものというわけでもありません。

しかし、現代の医療においては、グルタチオンが治療の主役になるということはほとんどないというのが事実です。

肝機能改善作用湿疹に対する効果なども認められており、ほとんど副作用がない、何よりとにかく安いため、「どうせなら使っておこう」というようなイメージの薬剤です。

グルタチオンを投与することで劇的な効果が期待できるわけではないけれど、コストも低く安全性も高い、使わないより使ったほうが良いだろう、だから今回もグルタチオンを追加しよう!

といった考えで使用されているというのがグルタチオンという薬剤です。

グルタチオン1200mgの高用量投与に関して

白玉注射で使用されるような「グルタチオン1200mg」の高用量投与に関しては、エビデンスがないためなんともいえません。

海外の報告はいくつかありますが、それらはあくまでも「報告」であり、エビデンスとなるようなレベルのトライアルではありません。

そのため、グルタチオン1200mgの投与が良いかどうかは「分からない」、「はっきりしない」というのが答えとなります。

白玉点滴やグルタチオン注射のメリットは?

医療現場の使用状況を考えると、グルタチオンには以下のようなメリットが考えられます。

  • 副作用が少ない(ほとんどない)
  • 他の薬剤の邪魔をしない(配合変化が少ない)
  • 薬価が安い

グルタチオンが疾患に対するメインの治療薬となるわけではないけど、他の薬剤の邪魔をせず、薬価が安いため、「メインの治療にプラスして使用される」というようなイメージです。

だからこそ、グルタチオンを使用する際には「コスト」を考える必要があります。

場合によってはグルタチオンのみで治療されることもあります

白玉注射は高すぎる?かもしれない

以上のことから考えると、美容医療で「白玉注射」としてグルタチオンを投与するために、1回1万円の施術費用を支払うのは高すぎるような気もします。

グルタチオンには、確かに「皮膚炎の改善」や「色素沈着抑制」などの美肌・美白効果がありますので、白玉注射で美白が期待できるというのは事実です。

しかし、グルタチオンのメリットが「コスト」であることを思い出すと、白玉注射は高すぎるのかもしれません。

白玉注射がおすすめな人はこんな人

今回の結論としては、白玉注射がおすすめな人は以下のような方です。

  • コストが気にならない
  • 少しでも美肌・美白効果を得たい
  • 1回やってみて調子が良かった
  • 他の薬剤と一緒に投与する
  • など

白玉注射自体には確かに効果が期待でき、安全性も高く、悪いものではありません。

デメリットとなるコストを解決できるのであれば、白玉注射は強い味方となると考えられます。

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オオクボタカユキ
編集長のオオクボです。知って得するアッと驚くような美容情報をたくさんお届けします。お仕事のご依頼は各SNSにご連絡下さい!